会長あいさつ

 

 

   大分県糖尿病療養指導士認定委員会 会長

   大分大学医学部 内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座 教授

   大分大学医学部附属病院 血液浄化センター センター長

                                                    柴  田 洋 孝

 

 

   この度、長年にわたり、大分県糖尿病療養指導士認定委員会を会長として牽引してこられた濱口和之先生の後任として会長を拝命した柴田洋孝と申します。

 糖尿病の診療は、医師が患者を診て薬を処方するだけでは成り立ちません。どんなに最新のよく効く薬を処方しても、日々の食生活や運動習慣の是正、適正な体重管理などを行わなければ十分な治療効果は得られません。また同じ血糖値でも、患者さんによって、その方に最も適した治療法は異なります。

 糖尿病は血管の病気です。さまざまな治療薬がありますが、合併症の治療にはまだ十分に手が届いていません。特に、糖尿病性腎症から慢性腎臓病が重症化して透析導入や心血管疾患による死亡が増加しており、何とかして歯止めをかけなければいけません。これらのことを患者さんに理解してもらって、適切な治療を継続して行っていくためには、医師と協働する医療スタッフの力が不可欠です。

 糖尿病療養指導士(CDE: Certified Diabetes Educator)の養成は、日本では福岡、佐賀、大分でほぼ同時期に開始されました。1998年11月に大分県糖尿病療養指導士(大分LCDE)認定委員会が発足し、第1期生63名が翌年に認定されました。それ以来20年間にわたり、多くの方々の協力のもと、毎年約40名のLCDEが認定され、その多くは認定更新を続け、2019年12月現在、大分LCDE有資格者数は589名にのぼります。

 認定研修会では、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、理学療法士などが糖尿病の診断や治療に関する最新知識や技術を修得し、医療チームの一員としてどのように自分の役割を果たして連携できるかを学んでいただきます。そして、大分LCDEの資格を取得した後が本番です。県内の各医療機関で様々な糖尿病患者の療養指導に関わっていくことで、知識や技術を超えた各施設の特性を活かしたチーム医療が行えるように主力となって活躍してください。また、市民公開講座、世界糖尿病デーなどの地域のイベントでも糖尿病予防に向けた活動に積極的な提案や活動を期待しております。1人の方が大分LCDEを取得し、その後も生涯学習として認定更新をして、周囲にまた新しい大分LCDEの方が増えていくことで、多くの医療施設における糖尿病診療の質が向上していくことを期待しています。

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